小さな命を抱きながら思うこと〜母から私へ〜私から娘へ

2026年09月30日 12:03

9月も今日で終わりですね。

私にとって今年の9月は、いつも以上に「家族」や「命」について考える月になりました。

今月は、主人の父と私の母、それぞれの三回忌がありました。

そして、そんな9月に、娘に赤ちゃんが生まれました。

小さな赤ちゃんを抱っこしたり、泣いているのをあやしたりしていると、ふと、娘が生まれた頃のことを思い出します。

あの頃の私は、初めての子育てに夢中で、毎日を過ごすことで精一杯でした。

でも今、娘が母親になり、その腕に抱かれている小さな赤ちゃんを見ていると、

「私が娘を産んだ時、母もこんな気持ちで私たちを見ていたのかな」

そんなことを思うようになりました。

私の母は音楽が大好きでした。

私が生まれた時から、いつかピアノを習わせたいと思っていたそうで、そのために少しずつお金を貯め、ピアノを買ってくれました。

そのピアノから始まった私と音楽との長い付き合い。

子どもの頃の私は、幼稚園の先生やピアノの先生になりたいと思っていました。

振り返ってみると、母が与えてくれた音楽との出会いが、子どもの頃の夢につながり、形を変えながらも、今こうして子どもたちに音楽を教える仕事へと続いているのだと思います。

そして私も娘がお腹にいる頃から、
「音楽の好きな子になってくれたらいいな」
と思いながら、いろいろな音楽を聴かせていました。

娘も長くピアノを続けました。

音楽の道に進んだわけではありませんが、幼稚園教諭になり、結婚後は保育士として子どもたちと関わる仕事をしています。

そこで、得意なピアノを弾いたり、子どもたちと歌ったり。

小さい頃から身近にあった音楽は、形を変えながら今も娘の生活の中にあります。

そんな娘が今度は母親になりました。

生まれたばかりの小さな赤ちゃんを見ながら、

「この子はどんな子に育っていくのかな」
「何が好きになるのかな」

と想像しています。

音楽が好きになるかもしれないし、全く違うものに夢中になるかもしれません。

それもまた楽しみです。

母が私に与えてくれた音楽との出会い。

私が娘に伝えてきた音楽。

そして、また新しい命が生まれました。

三回忌を迎えたこの月だったからでしょうか。

赤ちゃんを抱きながら、今はもう直接話すことのできない母のことを、いつも以上に思い出します。

母が私にしてくれたことの意味や、その時の母の気持ちが、何十年も経った今になって少しわかるような気がしています。

子どもの頃に出会った音楽が、その子の人生のどこで、どんなふうにつながっていくのかは、その時にはわからないものです。

ピアノが上手になること、曲が弾けるようになること。

もちろん、それも音楽を学ぶ大切な喜びです。

でも、それだけではなく、音楽を通して感じたことや心を動かした経験が、その子の中にずっと残っていくこともあるのだと思います。

母から私へ。
私から娘へ。

そしてこれから、また次の世代へ。

形は変わっても、音楽がそれぞれの人生のどこかにそっと寄り添ってくれたら——。

そんなことを思った、今年の9月でした。

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