夏休みが近づき、教室では合唱の伴奏に挑戦する生徒さんたちの姿が増えてきました。
秋に行われる連合音楽祭や合唱コンクールに向けて、学校から楽譜を受け取り、「伴奏に挑戦したい!」とレッスンに持ってきてくれる生徒が今年もたくさんいます。昨年以上に、その輪が広がっていることをとても嬉しく感じています。
その中でも、今年の春に中学生になった生徒さんの成長がとても印象的でした。
この生徒さんは、小学校の卒業式で初めて伴奏オーディションに挑戦しました。それまでも何度か挑戦する機会はあり、「チャレンジしてみよう!」と声をかけていましたが、一歩踏み出す勇気が持てず、見送ってきました。
卒業式で初めて勇気を出して挑戦した結果、学校の先生からは「とてもよく弾けていました」と高く評価されました。しかし、そのときは経験者が選ばれ、本番の伴奏を担当することはできませんでした。
それでも先生はみんなの前で演奏を褒めてくださり、「ぜひ中学校でも挑戦してください」と声をかけてくださったそうです。
その経験が、大きな自信につながったのでしょう。
中学生になって最初の林間学校では校歌の伴奏オーディションに合格。そして今回も、秋の合唱に向けた伴奏オーディションに挑戦しました。
楽譜をもらってからオーディションまで約2週間という短い期間でしたが、限られた時間の中でポイントを絞って練習を重ねました。
そして本番の翌日、「無事に合格しました!」という嬉しい連絡が届きました。
私も本当に嬉しく、この数か月での大きな成長を感じました。
ピアノは、ただ演奏が上手になるだけではありません。
「やってみよう」と一歩踏み出す勇気、目標に向かって努力する力、そして成功や失敗を経験しながら自信を育てる力も、少しずつ身についていきます。
伴奏は責任も大きく、決して簡単な挑戦ではありません。しかし、その経験は子どもたちを大きく成長させてくれる貴重な機会だと、改めて感じています。
これから本番までさらに素敵な演奏になるよう、私も精一杯サポートしていきたいと思います。
生徒さんが音楽を通して自信をつけ、自分らしく輝いていく姿を、これからも楽しみに見守っていきたいです。